高齢者看護において大切なこと

高齢者看護において看護師の仕事として思いつくのは、日常生活の介助や診療の補助はもちろん、褥瘡の手当てといった治療の介助などでしょう。
しかし高齢者看護で大切なことは、高齢者がいきいきと日常生活を送れるようサポートすることです。
治療方法やそれに対する価値観、療養場所の多様化により、高齢者が意思決定する機会が増えています。
そこで、高齢者が望む生活を提供できるようサポートすることも、高齢者看護における看護師の大切な役割です。

高齢者が正しく意思決定できるよう、看護師は高齢者が理解できているかを正しく把握する必要があります。
つまり、老化に伴う視覚や聴覚の低下、高齢者が生きてきた社会的背景などを考慮して説明したり、医師などの説明の補足をし理解できているかの確認をしなければなりません。
また、状況の変化に応じて再度確認しなければならないため、高齢者との信頼関係を構築し、意思表明しやすい環境を作ることが重要です。
特に高齢者看護の場合、看護師は他職種との連携も必要になるので、伝えるべきことを明確に簡潔にして情報を共有できる能力も必要です。

高齢者を看護する上で忘れてはならないのが、家族へのサポートです。
高齢者の意思だけでなく家族の意思も理解し、家族と協力して高齢者をサポートできるよう、家族と良い関係を築くことも大事です。
そのために家族を支援するサービスについて説明できるようにしておくと、信頼関係の構築に大いに役に立ちます。